MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

魑魅魍魎

ここに綴られしは、妖怪古譚になぞらえたる人の業と性ということになろうか。無期限活動休止中のDのヴォーカル ASAGIの浅葱名義によるソロ・ワークス最新作は、平安時代を舞台とする鬼女紅葉伝説を題材にした「魑魅 -SUDAMA-」、遠野に伝わる河童伝承を下敷きにした「魍魎 -MIZUHA-」の2曲をもって、"魑魅魍魎"なる言葉の意味性が深く表現されている。前者では和筝の音色を印象的に取り入れながら愛と憎悪の心理劇が描かれているのに対し、後者では岩手民謡を意識したという創作民謡を提示しつつ愛と犠牲の物語が展開されていくが、メイド・イン・ジャパンならではの風情が具現化された音像と歌詞の完成度は白眉。 杉江 由紀