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悲愴、暗澹、狂瀾。2005年からの10年間に一時代を築くも、長らく活動停止をしていたSadieが復活を果たしたのは2023年のこと。以来、リリースを重ねてきたセルフカバー・アルバム3部作の最終章が今作だ。リビルドされた各曲は鋭さも深さも激しさもオリジナルを凌駕しているが、それでいて"あの頃の空気感"も程良くパッケージされているところに感慨深さを覚えてしまう。年明けから3月にかけて"20th Anniversary Final Phase"となる全国ツアーを開催した後、いよいよ21周年のタームへと突入するSadieの今現在を知るには、改めて3部作を全ておさらいしておくべし! 杉江 由紀