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DISC REVIEW

かざして / ユガンダ

アラビア語で"貴方が私を葬る"と解釈されている言葉を名に持つアイドル、YA'ABURNEEの最新EP。グループのイメージや楽曲の方向性を印象付けるものとして、"メイドインアビス"、ヤン・シュヴァンクマイエル、ジャン=ミシェル・バスキア、DIR EN GREYを挙げており、"グロかわいい"を基盤に、闇/病みの成分が色濃い楽曲から色鮮やかでポップな楽曲まで、バリエーション豊かな楽曲群が魅力的だ。その中でも本作には、希望と絶望を飲み込んだ切実な思いを、エモーショナルなロック・サウンドに乗せて歌い叫ぶ「かざして」と、地平線が目に浮かぶトライバルなビートで架空の国を賑やかに描いた「ユガンダ」を収録。完全に真逆なベクトルの楽曲を、様々な声色、歌唱法を駆使して見事に表現していく4人の歌にも驚かされる。 山口 哲生