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DISC REVIEW

もしもし

気持ち悪さと気味悪さと面白さと。電話の発信音や留守電アナウンスをサンプリングとして上手く取り込みながら"喪死喪死"、"電話にでんわ"といったフレーズもちりばめ、誰もが経験したことのありそうな"あ...もしもし"と言ってしまう"日常あるある"な場面を描いた表題曲は、シュール且つリアルなことしきり。彼等自身は"床下系4人組ヴィジュアル・ロック・バンド"と名乗っているものの、えもいわれぬカルトな雰囲気からは、意外とかつてのナゴム系に近い匂いもしたりしなかったり。カップリング「死因:腹上死」が、タイトルとは裏腹に切なさに溢れる楽曲となっているあたりも、拗らせ加減が実にいい。そんなまみれたがバズる時代がここに到来。 杉江 由紀