DISC REVIEW
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第2の人生を歩み始めるべく、2025年2月に始動したソロ・アーティスト、終音☆眠の初CD。自身の音楽性を"新世代のゴシックメタル"と謳っているのだが、闇の中で激しく慟哭するようなヘヴィ・サウンドや、憂いを帯びた旋律、フレーズやリフに懐かしさを感じさせつつも、それでいてモダンな聴感等その看板に偽りなし。さらに、本作収録の曲は過去に発表された楽曲よりも重量感がさらにアップしている印象も。どれも幻想的な空気が漂っており、現実とはどこか違う世界に彷徨い込んでしまったかのような没入感があるのだが、歌詞に綴られている内容は、全て終音の実体験から生まれているとのこと。ここからどんな物語が綴られていくのか期待したい。 山口 哲生