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INTERVIEW

終音☆眠

2025.07.03UPDATE

2025年07月号掲載

終音☆眠

Interviewer:山口哲生

今ある曲の歌詞は全て自分の人生です。スタートさせた今は、自分のことをメインに書こうって


2025年2月28日、"人生の第2章"を開幕させたソロ・アーティスト、終音☆眠。"新世代のゴシックメタル"を標榜し、激しくも耽美で幻想的なサウンドと、憂いを帯びたメロディが耳を惹く楽曲を発表している彼女が、激ロックに初登場。自分の過去は全て歌詞に込めていると語る彼女は、今何を思い、歌を歌うのか。先日リリースされた初CD『サイケデリックシアター』と併せて、"彼女がやり残した人生"についても話を訊いた。

-初CD『サイケデリックシアター』をリリースされた、率直なご感想からいただければと思うんですが、いかがでしょうか。

昔CDを買っていたので、そういうものを自分から発信できることがすごく嬉しかったのと、リリース・イベント("終音☆眠『初CDリリース記念&サイケデリックシアターMV公開記念イベント")をLike an Edison大阪店さんでしたんですが、222枚売れたんです。私はロゴにも入れているぐらい猫推しなんですけど、222(ニャーニャーニャー)で揃えてくれたのかなって。

-それは事前にその枚数を準備していたわけではなく? いや、偶然なのか......ファンのことを"猫目"(キャッツアイ)と呼んでいるんですけど、猫目さんたちがみんなでゾロ目にしようって協力してくれたのか。でも、エンジェル・ナンバーでもあったらしくて、最後に聞いて驚きました。

-222のエンジェル・ナンバーの意味ってなんなんですか?

(※スマホで検索して)"努力が報われます"とか、"奇跡が起こります"とか、"自分を信じて"みたいな、すごくいい意味があるみたいです。私自身、終音☆眠を第2の人生を始めたいと思ってスタートさせているので、この意味も嬉しいなぁって。

-すごくいい話ですね。終音さんは2025年の2月から活動をスタートされたわけですが、それこそ第2の人生を始めてみようと思ったきっかけってあったんですか?

そこは秘密です(笑)。こういうところで過去を語ることはあまりないんですけど、小さい頃から人とはちょっと違うものが好きで、そういう趣味が多くて。自分の好きなものを貫きたいという気持ちがあって、それを歌詞に書いています。なので、今6曲出ているんですけど、私の過去は歌詞を見てくれれば分かりますという感じですね。捉え方は人それぞれだと思うんですけど、それはそれで面白いかなと思いますし、猫目は私のことを結構知ってくれていると思うから、本当にすごく知りたかったら猫目になってくださいという感じです(笑)。

-歌うことは小さい頃から好きでしたか?

好きでした。でも、歌うというよりは、語りというか。曲に結構語りを入れてるんですけど、学校の部活で放送劇部みたいなのがあって。もともとアニメも好きで、そんなところから始まっているので、歌というよりは劇からですね。

-楽器やバンドをやっていたとかは?

やりたかったんですけど、とても厳しい家だったんです。ギターをこっそり買ったら捨てられるとか、私はゴシックが好きなんですけど、ロリータとかパンクな服をこっそり買ったら勝手に捨てられるとか、そうやって自分の好きなものを否定されていて。今はそうじゃないですけど、好きなものは好きだしと思って、今はやっているという感じですかね。

-ご自身の音楽を"新世代のゴシックメタル"と打ち出されていますが、そういった重たい音楽、ダークな音楽も、もともと好きだったと。

大好きですね。

-そういった音楽に惹かれる理由みたいなものはあります?

心臓に響くというか。私は身体に響く曲が好きなんですが、そこにゴリゴリなヴォーカルではなく、アニソンじゃないけど、私はアニメ声と言われることもあるので、そういうものが合わさったら面白いんじゃないかなってところから始めているんです。まぁ、心臓に響くのが好きかな。

-TikTokを拝見していたら、"ある少女のお話。"というのものがアップされていて。あの物語はご自身の実話だったりされるんですか?

はい。それも実話ですし、今ある6曲の歌詞も全て自分の人生ですね。

-例えば、「雨に鳴り響くオルゴール」(配信限定収録)も。

実話です。これはお母さんに向けて書いた歌詞ですね。

-歌詞を書くという行為は音楽活動をする前にされていたんですか?

歌詞は書いたことなかったんですけど、昔から絵本を書くのが好きでした。あとは、人形遊びを毎日6時間以上とかしてましたけど、今思うとすごいですよね。

-6時間はすごいですね。

妄想癖なんでしょうね。

-その当時、絵本に書いていた物語ってどんな感じだったんです?

月と星の物語みたいなのがあって。お月様がなんで欠けていくのかみたいな絵本を作ってましたね。

-へぇー! 本当に絵本っぽい内容ですね。

子どもながらに頑張ったんだと思いますよ。特に誰に見せていたわけでもないんですけど、探せばまだどこかにあります。

-音楽活動を始めるにあたって、歌詞は自分で書くというのは最初から決めていたんですか?

そうですね。やっぱり歌詞が一番伝えやすいじゃないですか。ちょっと中二病チックというか、濁したり他のものに例えていたりはしているけど、書きたいなと思ってましたね。

-歌詞は絵本的な空想の物語ではなく、濁しながらではあるけど自分のことを書こうと。

今後は第三者目線で書くとか、いろいろやっていこうかなと思っているんですけど、まずはっていうところですね。スタートさせた今は、自分のことをメインに書こうって。