DISC REVIEW
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初来日を成功させたフランス発の3人組、TSSの最新フル・アルバム『End Of Time』。メタルコアやエモにシンセ・ポップ、フォンク、K-POP等の多彩なバックグラウンドを巧みに織り交ぜたサウンドは独創的で、重厚なヘヴィネスとポップなセンスが絶妙なバランスで共存している。感傷的なメロディと強烈なブレイクダウンを融合した「Something In The Way」、盟友 CVLTEのaviel kaei(Vo)をフィーチャーしたダークな「Dead!」、きらびやかなポップ・ナンバーの「Fantasize」まで楽曲の振り幅は大きいが、全体を貫く"終焉"というコンセプトが作品に一貫性をもたらしている。Fearless Recordsとの契約も含めて、今後の展開に期待が膨らむ。 菅谷 透