DISC REVIEW
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前作『Lost In The Waves』でファン・ベースを拡大し、Spotifyでは、GOJIRAに次ぐリスナーを誇るフランスのメタル・バンドへと成長したLANDMVRKS。最新作『The Darkest Place I've Ever Been』では、モダンなメタルコアの骨格を保ちつつ、ポストブラック・メタルのような衝動的な音像や、LINKIN PARKを彷彿とさせるラップコア、さらにガラージやワルツまで、既存の枠組みを超越する多様な音楽性を網羅した。母国語の高速ラップから強靭なグロウルまで、底なしの表現力を見せるFlorent Salfatiのヴォーカルも素晴らしく、作品全体に圧倒的なパワーとエモーションが刻まれている。新時代のメタルコア・シーンを牽引するに足る存在であることを証明する、年間ベスト級の1枚だ。 菅谷 透