DISC REVIEW
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2019年にはPOLARISと来日公演を行った、フランスはマルセイユ出身のメタルコア/ポスト・ハードコア・バンド が、3rdアルバムを完成させた。シャープな高音がキレを増すリフ、疾走パートから一気に叩き落とすブレイクダウンの対比、そしてドラマチックなクリーン・パート――いきなり全部乗せなTrack.1を皮切りに、ハイピッチなフロウで攻め立てるTrack.2(撮影中の怪我をネタにしたMVも必見)、荒れ狂うフロアが目に浮かぶハードコア・チューンのTrack.9、そしてコロナ禍で"麻痺"した状況を総毛立つようなエモーションに昇華したTrack.10と、バンドがひと回り大きなスケールへと成長したことの証明のような作品に。今年のシーンを語るうえで外せない1枚となりそう。 菅谷 透