DISC REVIEW
-
-
これまでもメロディックなメタルコアにポップのエッセンスを組み込んだユニークな作品を発表してきた、UK出身のTHECITYISOURS。Vo交代を経た3rdアルバムでは、より大胆な方向性でそのアプローチを強めている。メタル化したFALL OUT BOYのようなTrack.2を筆頭に、シンセ・ウェーヴ調のサウンドとサックス・ソロがインパクト大のTrack.8、トライバルなビートに強烈なブレイクダウンを合わせたTrack.9等、格段に自由度を高めたアレンジが秀逸。こうしたバラエティ豊かな作風だからこそ、OPとEDに配置されたストレートな楽曲も良さが光っている。メタルコア/ポストハードコアのリスナー以外も惹き付けるであろう魅力を持ったアルバム。 菅谷 透