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DISC REVIEW

The Nothing That Is

デスコアの可能性を追求し、果敢に音楽的な挑戦を続けながらも、その核を失わずに商業的にも成功しているUSニュージャージー出身の6人組。プロデューサーとしても名高いギタリスト兼エンジニアのWill Putneyが在籍、トリプル・ギターを擁する彼等が約3年ぶりに放つ通算7枚目の最新作となる本作。プログレ・メタルに接近する程のテクニカルなフレーズが絡み合う複雑なアンサンブルの中に、狂暴なブレイクダウンがあり、心を震わせるエモーショナルなメロディがあり、近年の作風を踏襲しつつも、壮絶なブルータリティとメロディアスさにいっそう磨きを掛けた傑作である。卓越した作曲センスも際立つ全10曲のデスコア芸術をぜひ体感してみてほしい。 井上 光一