DISC REVIEW
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ドラマーがヴォーカルも兼ねるフィンランドのバンド WOLFHORDEによる、2019年リリースの前作『Hounds Of Perdition』からおよそ5年ぶりとなる通算3枚目のニュー・アルバム『Bloodmoon Symphonies』。CHILDREN OF BODOMを彷彿させるオーケストラ・ヒット連発のTrack.1「Killer Rabbit Of Caerbannog」には驚かされたが、北欧ならではの荒涼とした空気感を纏い、フォーク~ブラック・メタルを軸としつつも多彩な音楽性を取り入れたWOLFHORDEの音楽性は本アルバムでも健在で、時に朗々とメロディックに歌い上げ、時にブルータルな咆哮を撒き散らし、ソリッドなリフもフック満載でドラマチックに展開する粒揃いの楽曲で楽しませてくれる。 井上 光一