DISC REVIEW
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時代の変化に関係なく、己の道を行くハードコア・パンク・バンド、COMEBACK KIDの新作EP。老舗のメタル・レーベル Nuclear Blastから、より幅広い音楽性とフレッシュなバンドを受け入れているSharpTone Recordsへと移り、移籍第1弾となる今作では、彼らのブレない漢気と一歩踏み出した新鮮な活力を見ることができる。血管がぶち切れそうなほどの雄叫びに、猛スピードで突っ走る爽快感、気持ちのいいシンガロング・パート、開放的な勢いに満ちたバンドの気力が伝わってくるようだ。4曲入りというコンパクトな内容ながら、1曲ごとにどんどん新たなパワーが開花していくような構成で、ライヴでは大合唱間違いなしのTrack.4で最高潮のテンションに達する流れが感動的だ。 山本 真由