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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

BABEL

"オーケストラ×ラウドロックを基調とした本格派サイバー・メタル・アイドル"。なかなかに情報量の多い肩書だが、彼女たちの1stアルバムを聴けばそれにも納得するはず。代表曲で言えば、「偶像連鎖 ~アイドルレンサ~」でバッハの「小フーガ ト短調」とラウドロックの融合をしつつ、ライヴ・アイドルへの批判を歌うという異次元の化学変化を起こし、ひと言では表現しようもない独自の音楽性を成立させているのだ。その一方で、グループ随一のライヴ・アンセムになっている「少年の詩 ~Humanism~」のようにエモーショナルなメロディで胸を打つ良曲も収められ、本格派という言葉にも偽りなし。名古屋から東京に進出した彼女たちが、東京のアイドル・シーンにどんな風を吹かせるか、今後も楽しみになる作品だ。 宮﨑 大樹