DISC REVIEW
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横浜や東京を中心に活動する4ピース・バンド CALが、現体制での初音源となるEPを完成させた。メンバーの敬愛するREFUSEDにも通ずるハイテンションでエネルギッシュなハードコアをベースにしつつ、オルタナやカオティック、激情のようなサブジャンルまで自在に横断するサウンドは強烈にアグレッシヴでありながらポップでもあり、即効性も中毒性も抜群。叙情的なギターにキャッチーなコーラス、型破りなリズムで一気に惹き込むTrack.1~2から、衝動的に暴れまわるTrack.5までひと息に駆け抜ける全5曲は、背筋が冷える緊張感も、胸が熱くなるエモーションも持ち合わせている。現在国内外で盛り上がりを見せているハードコア・シーンをさらに揺り動かすような可能性を秘めた作品だ。 菅谷 透