DISC REVIEW
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コロナ禍で、多作のKAMELOTにしては異例のスパンが空いてしまったが、そのぶんファンの期待も大きいだろう。映画のサントラのようなオープニング、ドラマチックなバンド・アンサンブルと感情ほとばしるTommy Karevikのヴォーカル。本当に、"これを待っていた!"というワクワク感に満ちたメロディック・メタル・アルバムだ。特に、ジャンルレスな活躍で世界的な人気を誇るチェロ奏者のTina Guoが参加した2曲(Track.5、6)は、シンフォニックなKAMELOTの世界観をより強固なものにすることに成功している。激しいナンバーもしっとりとしたナンバーも、豊かな感情表現でリスナーを惹きつける。ベテランならではの安定感と、多彩なゲストのカラーを生かした新鮮なサウンドは、さすがの仕上がりといったところ。 山本 真由