DISC REVIEW
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ポップ・ロック・アイドル・シーンの彗星、終末のステラが放つ1st EP。タイトル・トラックの「轟音サバイバー」は、扇動的なシンセと爆発力の高いバンド・サウンドが高揚感をかき立てるなか、メンバーの田中天夢が"恐れずに迷わずに掴み取れ"と今の心境と、ここからさらに勢いを増して突き進んでいく決意表明を綴ったアッパー・チューンだ。また田中は、コミカルで賑やかな「終末戦隊☆迷救ラビリンス」、重厚なギターが轟くシリアスな「doubt」の作詞も担当。中毒性たっぷりのリフとメロディを擁したダンサブルな「ぎるてぃ」含め、どれもキャッチーで、親しみやすさ/入りやすさはありながらも、耳当たりはしっかりとハードだ。"沸けるアイドル"らしいパワフルなサウンドを、耳と心と身体に突き刺してくる。 山口 哲生