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INTERVIEW

終末のステラ

2023.02.28UPDATE

2023年03月号掲載

終末のステラ

Member:勝たんしかまひ 田中天夢 オダ≠オダシ 西音寺えるく 彩雲あや

Interviewer:山口 哲生

キャッチーながらもハードなサウンドと、パワフルなライヴ・パフォーマンス、そしてメンバー自ら作詞と振付を手掛けるというスタイルで活動中のポップ・ロック・アイドル・シーンの彗星、終末のステラ。2021年4月にデビューし、今年1月に渋谷clubasiaで開催した2ndワンマンが満員御礼、4月下旬には東名阪で2周年ツアーを開催予定と、確実に勢いを増している。初インタビューとなる今回は、1月18日にリリースした1st EP 『轟音サバイバー』や彼女たちがグループに参加した経緯、各メンバーの音楽的嗜好、そして終末のステラが目指すものまで、熱く、賑やかに語ってもらった。

-みなさんは、終末のステラという自分たちのグループを紹介するときに、どう説明されてます?

オダ≠オダシ:"最後の星になる"っていう意味で終末のステラという名前なんですけど、あとは特に......(笑)。

田中天夢:あとは"沸けるアイドル"ですかね。音楽的にも"ポップ・ロック"というか。

オダ≠オダシ:うん。ゴリゴリのロックではなく、わりと入りやすめのロックというか。そういう新しいジャンルに行こうっていうのは、最近自分たちの中でできた新しい目標ですね。

田中天夢:ロックが好きな人もアイドルが好きな人も入りやすいようなものを作れたらいいなと思ってます。

-では、メンバーのみなさんがそれぞれ、終末のステラに入ることになったきっかけをお聞きできればと。まずはまひ(勝たんしかまひ)さんからお願いします。

勝たんしかまひ:始めたきっかけは、大人に言いくるめられたからですね。大人のうまい話に飲み込まれてしまいました。

-あの、それは大丈夫なんですか......(苦笑)?

勝たんしかまひ:はい、今となっては大丈夫です(笑)。

-もともとアイドル活動とかはしてなかったんですか?

勝たんしかまひ:全然してなかったです。表に立つよりも裏方のほうに興味があって、マネージャー的なこととか、イベント制作みたいなことをちょっとやっていたんですけど、ひょんなことから"お前は表に行け"ということで飛ばされちゃって、今に至ります。

オダ≠オダシ:猫にもなっちゃってね。

勝たんしかまひ:はい。猫に転生いたしまして、勝たんしかまひとして爆誕しました。

-爆誕してから今日まで活動してきて、今はどんな心境です?

勝たんしかまひ:最初はアイドル活動というのは本当にわけがわからなかったんですけど、最近わかってきた気がします。"ここまでやっていいんだな"みたいなことがわかってきたから、最近はすごく楽しいですね(笑)。やりたい放題、勝手にやらせてもらってます。誰も怒らない優しい人たちだから、ここにいるっていう感じです(笑)。

-では、田中さんが入ったきっかけというと?

田中天夢:勝たん(勝たんしかまひ)に誘われたんですよ。

勝たんしかまひ:当時、私の友達の中で一番歌がうまかったんですよ。だから、歌がうまい人がグループにひとりいたらいいかなと思って、声を掛けてみたら"やろっかなぁ"って。巻き込んでしまいました。

田中天夢:巻き込まれました(笑)。

-じゃあ、同じくアイドル活動はしていなかった。

田中天夢:してなかったです。でも、小学校の頃からずっとギターをやっていて、シンガー・ソングライターになりたかったんですよ。それは諦めたんですけど、学生のときに勝たんと出会って、"歌ってみない?"って誘われて、自分も歌いたい気持ちがまだあったので、やってみようと思って始めました。

-歌ってみたかった気持ちもあって、誘われたときはやはり嬉しかったですか?

田中天夢:私も裏方の仕事がしたいと思っていたので、表に出ることは全然考えてなかったんですよ。だから挑戦じゃないけど、終末のステラとしてできることがあるならやってみようかな、みたいな気持ちで入りましたね。

-ちなみに、まひさんが田中さんを誘ったタイミングは、結成するにあたって動き出したなかでもかなり初期の頃だったんですか?

勝たんしかまひ:そうです。他に誰も決まってなくて、(プロデューサーに)"誰かいない?"って言われたから、ちょっと探してみますって。で、(田中に)"どう?"って聞いたら"やろっかなぁ"って渋谷でもんじゃ食べながら言ってました。

田中天夢:うん(笑)。

オダ≠オダシ:この話の流れ的に、次は西音寺さんのほうがいいね。

-わかりました。西音寺さんが入ったきっかけは?

西音寺えるく:私もまひに誘われたからです。

勝たんしかまひ:ふたり目巻き込みました。ダンスができる人がグループにひとりいたらいいなと思って、友達にダンスがうまい人がいたから"やってみない?"って聞いたら、"やろっかなぁ"って。

西音寺えるく:(田中と)完全に同じパターンですね。

-ダンスはいつからやっていたんですか?

西音寺えるく:小学1年生からやってました。私もライヴ制作とか裏方の仕事をやっていて、その繋がりでまひと仲良かったんで、それで誘ってもらって。ダンスは仕事でも趣味でもちょくちょくやってたんで、やろっかなって感じでしたね。ノリで参加しました。

-ノリって大事ですね。オダさんの場合は?

オダ≠オダシ:私はもともとアイドルをしていて。前にいたグループは、自分のやりたかったことだったし、毎日楽しかったんですけど、上に行けなかったんです。このままだと自分の成長が止まるし、もっと自分でやれるところはないかと思って、年齢的にギリギリだったんですけど、そこをやめて、また新しいところでもう1回やってみようと。そのあとにオーディションを4つぐらい受けていたときに、終ステ(終末のステラ)の話を貰ったんですけど、「wish」(2021年リリースの1stデジタル・シングル)の音を聴いたときに、これをやりたい! と思って。だから、Atsuyoshiさんの音楽を聴いて入ることを決めました。

-音楽が決め手だったと。

オダ≠オダシ:私はずっとアイドルになりたくて、自分がやりたい曲とか、なりたいアイドル像がしっかりあったから、そこは譲れなかったんですよ。終ステはそこにハマっていたし、ここなら自分で頑張れそうだなと思って入りました。だから、4人が初期メンバーなんですけど、3人はもともと友達で、私だけポツンと初対面っていう感じでしたね。

-前にいたグループは自分のやりたかったことでもあったとのことでしたけど、終末のステラでやっていることと少しカラーが違うんですか?

オダ≠オダシ:実はほぼ一緒なんですよ。かっこいい系というか。見た目がこういうボーイッシュな感じなんで、これを受け止めてくれるグループに入りたいと思っていたんですけど、やっぱりなかなかないんですよね。でも、みんな受け止めてくれたし、プロデューサーもいいんじゃない? みたいな感じだったので、ここならやれるんじゃないかなと思って入りました。

-そして、彩雲さんは去年の9月に加入されたんですよね。

彩雲あや:私も別のアイドル・グループで活動していて、そのときのライヴで終末のステラと出会ったんですけど、観たときに"かっこいい!"と思って。私はもともとアイドルオタクなんですけど、オタク目線で見てこのグループは絶対に伸びるし、すごいところに行きそうだなって感じたんです。それで、私が前のグループをやめたときに、プロデューサーさんにお声掛けいただいて。でも、この4人が好きだったから、私が入ることで壊さないかなとか。

-好きゆえにそう思ってしまったと。

彩雲あや:そうです。いろいろ悩んだんですけど、"終末のステラがもっと上に行くために必要だよ"って言ってくださったことを受け止めて、力になれるんだったら頑張りたいなと思って。大好きなグループだし、このグループの音楽をもっともっといろんな人に聴いてもらいたいし、私がグループをやめて、オーディションを受けて次を探している段階のときも、さっき出てきた「wish」を聴いて元気を貰っていたんですよ。そういう人がひとりでも増えてくれればいいなと思って、加入を決めました。

-彩雲さんがもともといたグループと、終末のステラのカラーは?

彩雲あや:全然違いますね。終末のステラは、音楽を大切にしているなと思って。パフォーマンスもそうですけど、生で観てすごくいい! と感じられるのって結構少ないなと思っているんですよ。それもあって、ライヴでどう見せるか? というところで、私としては難しいなって思う面もあるんですけど、メンバーにいろいろと助けてもらいながら今頑張っているところです。

-ガチで好きで見ていた頃に魅力的に映ったところは、やっぱりライヴや音楽?

彩雲あや:そうですね。初見で楽しい! って思えるライヴだったんですよ。あと、ちょっと恥ずかしいですけど、特典会でチェキもしっかり撮ったので(照笑)。

田中天夢:撮りました。

-覚えてます?

田中天夢:覚えてます。女の子って、オダに行きがちなんですよ。こういう(ボーイッシュな)感じの見た目なので。それが私のところに"かわいいです!"みたいな感じで来てくれて、おぉー! って(笑)。

-田中さん的に、推してくれていた人がメンバーになるってどんな感覚なんですか?

田中天夢:いやぁ~、気分いいですね!

一同:はははははは!

田中天夢:かわいいかわいいってすごく言ってくれるんですよ。だから気分はめちゃめちゃいいです(笑)。

オダ≠オダシ:初期メンはお互いにかわいいって絶対に言わないからね。お互いに自分が一番かわいいと思っているから、他人を褒めないんですよ。

-あと、メンバーの半分以上がもともと知り合いとか友達同士となると、余計にそういうことをあんまり言わないでしょうし。

勝たんしかまひ:言わないです。

彩雲あや:すみません、ほんと。

オダ≠オダシ:でも、オーディションで集まっているグループじゃないのに、これだけの人たちが集まったのってすごいなと思っていて。私はオーディションを結構受けてきたんですけど、(終末のステラは)友達を引っ張ってきたみたいな感じじゃないですか。なのに、自分たちで振付もできるし、歌詞も書くし、歌割も"この歌詞だからここはこうしよう"とか、"ここはこんな気持ちで歌いたいよね"って話がちょいちょいあって。そこらへんに関しては特に田中がやってますけど、話が通じる人たちが多かったから、そんなことある!? って思いました。この地下界隈でそういうことってなかなかないんですよ。ダンスのクオリティも、自分が下手すぎるからすごく焦るなと思って。

-そうなんですね。

オダ≠オダシ:やっぱり負けたくないじゃないですか。で、みんなも負けず嫌いな気持ちを持ち合わせているし、めちゃくちゃいいグループやんけ! と思って。気づいたら1年以上いたから、すごいなって感じますね。前のグループは1年で4人やめたんですよ。今どきってやめるのがステータスみたいな感じもあるんです。だから、ここまで残ったのも奇跡だなと思うし、そこに新メンバーも入ってすごいなって。さっきから"誰?"って感じで話してますけど。プロデューサー? みたいな。