－まひさんが「轟音サバイバー」を聴いたときの印象というと？

オダ≠オダシ：この曲から猫になったんですよ。それ言っとき？

勝たんしかまひ：この曲から"お前は猫だ"って言われたから、猫になったんですよね。DISH//みたいな感じなんですけど。

オダ≠オダシ："猫になったんだよな君は"（笑）。

勝たんしかまひ：そう。これ、めっちゃ硬いんですよ（※爪で猫耳をつつく）。

－びっくりするぐらいカツカツ言いましたね。

勝たんしかまひ：そう。実はしっぽまで生えちゃって、ちょっと戦闘態勢な、攻撃力高めな猫で、しっかりと猫化しました。さっきから全然「轟音サバイバー」と関係ないんですけど！ オダが"言え"って言うから！　

－（笑）曲を聴いたときにどんな印象がありました？

勝たんしかまひ：私は初期メンバーでずっと一緒にやってるんですけど、（天夢の書く）歌詞の意味とかをすぐに理解できないんですよ。「轟音サバイバー」も、デモが送られてきて、みんなが"この曲はすごい！"みたいにいろいろ言っていても、私はあんまりそうなれないんです。"へぇー、次はこの曲か"みたいな感じだし、天夢から歌詞がバーン！ って来てオダとかは"めちゃくちゃいい！"って言うんですけど、"へぇー、自分どこ歌うんだろう"みたいな。えるくが振りをつけてきても、"へぇー、これならできるな"みたいな感じだから、すぐに入り込めなくて。やっているうちに、気づいたらわかってるのかな。

－何回も歌って踊って、自分の中に落とし込んでいくと。

勝たんしかまひ：そうです。ライヴの見せ方とかも、もしかしたら間違っているのかもしれないけど、自分はこう思うからこんなふうにやろうって、自分の中で考えた結果を出す感じですね。歌詞もダンスもすごいなと思うんですけど、すぐに噛み砕けないので、これからゆっくり咀嚼していきます。スルメみたいに、しっかり噛んで噛んで、頑張って自分なりにみんなが作ったものを出せたらいいなと思いながらやってますね。でも、意外と考えてたりして。

－（笑）彩雲さんは「轟音サバイバー」を聴いたときにどんなことを感じました？

彩雲あや：デモと歌詞をいただいたときに、"うわー！ きた！"って思って。私は客観的に観ていた側だったから、入りたてのときはやっぱりまだちょっとオタクの気持ちがあったんですね。だから、"新曲！？"みたいな。"新曲をいち早く聴けるんだ！"と思ってしまって（苦笑）。

－なるほど（笑）。

彩雲あや：歌詞の意味というよりは、この曲を自分もやるんだ......！ って気持ちが一番強かったです。そこから何回も聴き込んだんですけど、MV撮影のときに、自分のソロ・パートをどう表現していいかわからなくなってしまって。落ちサビの"逸らすな一瞬逃すな一瞬"というすごくいいところを貰ったんですけど、私最初は棒立ちで歌ってたんです。だけど、みんなに相談して"ここは前をまっすぐ向いて、指をさしてみたら？"ってアドバイスを貰って、たしかに！ みたいな。私ひとりではどう落とし込んでいいかわからなかった部分も、メンバーに助けてもらいながら、今は少しずつやっている感じですね。でも、最初の印象は完全にオタクでした（笑）。

－世界一早く新曲を聴けるという嬉しさが強かったと（笑）。カップリングには「終末戦隊☆迷救ラビリンス」、「ぎるてぃ」、「doubt」の3曲を収録しています。「終末戦隊☆迷救ラビリンス」と「doubt」は田中さんが作詞されていますが、かなりシリアスな「doubt」と、かなりポップな「終末戦隊☆迷救ラビリンス」で、全然キャラの違う歌詞を書かれていますね。

田中天夢：いやー。

オダ≠オダシ：でも似てるよね？

田中：うん。基本は一緒なんですよ。私、情熱型なので、自分が思っていることを基盤にして、そこからいろいろ派生させていく感じなんですよね。だから、「轟音サバイバー」は未来に向けての曲、「終末戦隊☆迷救ラビリンス」はみんなで遊ぶ曲みたいに、全部自分の情熱から出ていて。あと、曲を聴いていてここは意味のない歌詞でもいいなとか、そういう感じで思いつくんですよ。あまり考えて書いていないというか。

－考えて書くよりは、曲を聴いて、ここにはこの言葉がいいと直感的に感じ取るというか。

田中天夢：そうなんだと思います。真ん中から矢印が出てきて......みたいな感じで書いてます。

－「終末戦隊☆迷救ラビリンス」は、みんなで楽しむ曲ではあるけど、ピザだ！ 焼肉だ！ ってここまで振り切れちゃうのもいいなと思いました。

田中天夢：そこは好きな食べものをメンバーに聞いたんですよ。そしたらピザって出てきて。でも、ピザより私は寿司のほうが好きだな、結局焼肉も好きだなっていう。

オダ≠オダシ：最初は"（餃子の）王将"もあったよね。

田中天夢：うん。でも、それはさすがに使えないから（笑）。そうやってみんなにヒントを貰いながら書いたりもしますね。だから、会話しててたまにメモします。あ、いいこと言ってる、メモメモみたいな（笑）。

－メンバーのみなさんからするとビックリしますよね？ あれ？ 私、この発言してたな、みたいな。

勝たんしかまひ：誰も気づいてないです。

一同：はははははは！

オダ≠オダシ：でも、好きな食べもののことは、絶対に歌詞の話だなって思った。いきなり聞くとか絶対にしないじゃないですか。しかも終ステが始まってからだいぶ経ってるので、これは絶対に歌詞だなと思って、やりやすそうなやつを言おうと。

田中天夢：でも（歌詞と）違うこと言ってたよね？ エビだったっけ？

オダ≠オダシ：そう。エビが好きだから、エビ入れてって。

勝たんしかまひ：へぇー。全然気づかなかった。

西音寺えるく：そもそもその話を覚えてない。

－察していたオダさんと、気づかなかったおふたりと。

勝たんしかまひ：歌詞とかわかんない。「doubt」とか本当に意味わかんなかったし。

オダ≠オダシ：いい曲なのに。

勝たんしかまひ：いや、かっこいいけど、"流れる青色"ってなんやねん！ "書き足す虹色"ってなんやねん！ って。

田中天夢：でも、この間"流れる青色"の意味はわかったやん。

勝たんしかまひ：そう、説明してもらってわかったんですけど、1回"「流れる青色」って何？"って（天夢に）聞いたら、"「流れる青色」ってなんだろうね？"とか言ってきて。

一同：はははははは！

勝たんしかまひ：いや、お前がわかんなかったら誰もわかんねぇだろ！ って思いながらやってましたけど、表情だけは一丁前に"流れる青色"みたいな感じを出してます。

－それも徐々に噛み砕きながら、

勝たんしかまひ：そうですね。顔をかっこ良くしとけばどうにか行けるんじゃないかなと思って。

田中天夢：噛み砕いてない（笑）！

オダ≠オダシ：そう！ 雰囲気で言ってる（笑）！

勝たんしかまひ：うん。顔と雰囲気で勝負だと思って。

西音寺えるく：私も「doubt」は意味がわからなかったから、振付するときに全部説明してもらいました。

勝たんしかまひ：終ステの中でも歌詞が結構重めなんですよ。だからめっちゃびっくりした。これ歌うの！？ って。Atsuyoshiさんも、わけわからん曲送ってきて、デモもどこを歌うんだよみたいな感じだったじゃん。

オダ≠オダシ：滑舌悪いのに、あんなとこ歌わされて。

勝たんしかまひ：歌詞もムズいのに、めっちゃムズいダンス作ってくるから、無理だよ！ って。

オダ≠オダシ：わかる！ でも、私は楽しいですよ。歌詞は読んだらわりとわかったので、すごい感情の歌詞が来たなと思って、これは歌うの難しいなと考えていたら、ダンスも難しいから、えっ......？ ってなっちゃって。

西音寺えるく：歌詞の意味もそうだし、音的にもムズくて、そんな感じの振りになっちゃいましたね。

勝たんしかまひ：めっちゃ文句たらたらだったもんね。何これ！？ って。

オダ≠オダシ：全員キレ気味（笑）。「doubt」は1周年の（目黒）鹿鳴館ワンマン（"終末のステラ 1周年記念ワンマンライブ"）でやったんですけど、曲ができたのが本番前日だったんですよ。それをやることになって、マジで明日終わったと思って。

勝たんしかまひ：鬼畜。

オダ≠オダシ：バケモノみたいなスケジュールだったよね。振り入れ時間も20分ぐらいだったし。

田中天夢：そうそう。時間がなかった。

西音寺えるく：曲が完成したものも結構ギリギリで、そこから（振りを）考え始めたから、"ヤベぇ、マジで時間がねぇ"と思って。

勝たんしかまひ：半泣きでした。無理......無理だ......って。

オダ≠オダシ：嫌だ......明日嫌だ......って。でも、当日完璧でした。

勝たんしかまひ：そう、顔と雰囲気で勝負。

オダ≠オダシ：間違えても顔で歌ったもんね？

勝たんしかまひ：覚えるのだけは得意なんで。"大丈夫大丈夫、いけるいける"みたいな。