DISC REVIEW
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前作『Reverence』以降、世界最大級のメタル・フェス"Wacken Open Air 2019"のヘッドライナーを務めるなど、メタルコア・シーンにとどまらない活躍を見せてきたPARKWAY DRIVEが、約4年ぶりとなる最新アルバムを完成させた。"霊魂を覆う闇"をコンセプトにした本作では、徹底してシリアスでダークな世界観のもとに、バラエティ豊かな叙情的ギター・フレーズ、思わず拳を握りたくなるキャッチーなコーラスと、前々作『Ire』から推し進めてきたモダン・メタル路線をより高い次元で展開。ドラマチックなクワイアを盛り込んだ「The Greatest Fear」や、METALLICA「Nothing Else Matters」を思わせるエピックなバラードの「Darker Still」など革新性も追求し、バンドが新たな領域に突入したことを感じさせる渾身の作品で、『Ire』以降の路線はあまり......という向きもぜひチェックしてほしい。 菅谷 透