DISC REVIEW
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前フロントマンのZoli Téglásが一時期PENNYWISEに在籍していたことでも知られる、カリフォルニア州オレンジ・カウンティの重鎮メロディック・ハードコア・バンドが、約6年ぶりのアルバムを発表した。2020年に脱退したZoliの後任として、パワー・メタル・バンド HOLY GRAILのギタリスト、Eli Santanaを本作より新Voに迎えているが、伸びやかで力強い歌声はZoliに負けず劣らずの存在感。タイトなリズム隊とエモーショナルなメロディによって紡がれるストレートな疾走チューンはアグレッシヴで、盟友だった故Jon Bunchに捧げるTrack.4や、Track.10など胸を打つ叙情的な楽曲も収録している。新章を宣言するような、セルフ・タイトルに相応しい1枚。 菅谷 透