DISC REVIEW
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元METALLICAのベーシスト、Jason Newstedが創立メンバーとして在籍していたことでも知られている、米国産スラッシュ・メタルの大ベテランによる通算14枚目の最新作。1980年代初頭から活動を続け、たび重なるメンバー・チェンジを繰り返しながら、長いインターバルを挟むこともなく、定期的にアルバムをリリースしていること自体も驚異的だが、新ベーシストを迎えてからは初となる本作においても、彼ら流儀のパワフル且つメロディックなスラッシュ・メタルは健在である。ほとんどパワー・メタルと言っても差し支えないほどの様式美とクサクサのメロディ、モダンになりすぎないヘヴィなリズム、歯切れの良いスラッシーなリフが高次元で融合した楽曲群は、隙のない出来栄えだ。 井上 光一