DISC REVIEW
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今夏始動した、女性ヴォーカル Bellと-SAKU-(Gt)によるエクストリーム・ロック・ユニットが、1stデジタル・ミニ・アルバム『SYNESTHESIA』を完成。SLOTHREATの克哉(Gt)をエンジニアに迎え制作された全6曲は、第1弾作品としてバンドの肝やサウンドの幅を提示している。憂いを帯びた低音から高音までレンジの広い声で曲に物語性を湛えるBellのヴォーカルと、メタルコア的なアプローチを用いながらも繊細な泣きのアレンジや内省的な静のパートをフックにし叙情的な曲を生む-SAKU-。アニソンからメタルまで聴くというふたりだからこその、キャッチーなヘヴィネスとカタルシスのある展開が楽しめる。タイトルは"共感覚"を意味し、リスナーの感性に呼びかける内容だ。 吉羽 さおり