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INTERVIEW

The Birth Of Envy

2020.08.20UPDATE

The Birth Of Envy

メンバー:Bell(Vo) -SAKU-(Gt)

インタビュアー:吉羽 さおり

エモーショナルな女性ヴォーカル Bellと、ギタリスト -SAKU-によるThe Birth Of Envyが、1stデジタル・ミニ・アルバム『SYNESTHESIA』をリリースした。硬質なギター・リフやブラストビート、または重厚でメタリックなサウンドに、繊細で叙情的なストリングスやピアノの旋律が寄り添い、サウンドスケープを広げていく曲に、憂いを帯びたBellのヴォーカルが様々な感情を呼ぶThe Birth Of Envyの音楽。キャッチーでいながらも、あまり聴いたことのない音楽を追求するふたりの最初の作品には、共感覚を意味する"SYNESTHESIA"というタイトルが付けられた。まずはこの音を感じてほしい、どんな感覚が呼び覚まされるか、素直に自身に耳をすましてほしい。そんな静謐でラウドな願いが込められている。

-激ロック初登場なので、まずはThe Birth Of Envyについてお聞きしていきたいと思うのですが。今回のミニ・アルバム『SYNESTHESIA』が最初の作品となりますが、ふたりで活動をスタートしたのはいつ頃からなんですか。

Bell:The Birth Of Envyでのスタートとなると本当に最近になるのかな。

-SAKU-:7月7日が始動日になるんです。

Bell:それまではカバーとか歌ってみたとかをふたりでやっていて、それは去年の12月から始めました。The Birth Of Envyではないんですけど、"Bellちゃんねる"という名前で、ふたりでやるっていう感じで始めたんです。

-どんな経緯で一緒に活動しようとなったんですか。

Bell:もともと高校生のときに出会っていて、そのときはお互いに別のバンドをやっていたんです。それが活動休止とかメンバーの脱退とかがあって、お互い何もしていない時期があって。私のほうから-SAKU-の曲を歌いたいなって声を掛けたんです。それで歌ってみる? っていう感じで始まりましたね。

-以前はそれぞれどういうバンドをやっていたんですか。

Bell:オリジナルで、ラウド系のガールズ・バンドをやってました。ライヴもせずに制作だけして終わってしまったんですけど。制作に関してはちょっとだけ携わっていた感じでしたね。

-SAKU-:自分はメタル系のオリジナル・バンドをやっていて。それがちょうど活動できなくなってしまって。

Bell:連絡はずっと取っていたので、お互いの曲も聴いていて。それで、いいじゃんいいじゃんって言ってて、-SAKU-のバンドが終わったタイミングで私もこういう曲が歌いたいなって思ったんです。

-さらにメンバーも加えてバンド形態で活動しようっていうのはなかったんですか。

Bell:たぶん、ふたりともバンドが嫌になっていたのかもしれない(笑)。

-SAKU-:いろいろあったからね(笑)。それで最小限でやろうっていう。

Bell:お互いに好きなものも一緒だったので、とりあえずふたりから始めてみようかっていう感じでした。

-ふたりで共通して好きな音楽やバンドっていうと、どのあたりですか。

-SAKU-:メタルは共通してますね。メタルとアニソンは共通していて。

Bell:メタルは-SAKU-のほうが詳しいんですけど、私はそれを布教されてという感じで。私はアニソンばっかり聴いていたので、SLIPKNOTとかBULLET FOR MY VALENTINEとかIN THIS MOMENTとか、いろんなジャンルのメタルを教えてもらいました。

--SAKU-さんは、メタルの入口はどのあたりのバンドですか。

-SAKU-:メタルの入りは、SLIPKNOTでしたね。SLIPKNOTの「Psychosocial」だったかな。 そのMVを中学時代に観て。"仮面被ってるやべぇ人らがいる"っていう衝撃を受けて、そこからメタルにハマっていったんです。高校生の頃は当時の先輩にメロスピとかを布教されて、ギターってこんな速く弾けるもんなんだってびっくりして。そこからはどっぷりとメタルにハマりましたね。それ以前にも、親父がメタラーで、Ozzy Osbourneが大好きだったので。車に乗ったりするとDOKKENが流れていたりもしたし、小さい頃から自然と耳にしていたので、あまり抵抗がなく入れたんですよね。

-じゃあ70年代とかのオールドスクールなメタルから最近のものまでと、幼少期から現在まで触れてきた感じですね。

-SAKU-:意図せずオールドスクールなものも聴かされていた感じでしたね。

-Bellさんはもともとヴォーカルとして、こういうラウドな曲は自分の声に合っているなっていうのはあったんですか。

Bell:そうですね。前にやっていたバンドは、メンバーがヴォーカルを探していたところに私が飛び込んだ感じになるんですけど。その頃はまだ今ほどドスが効いていなくて、もうちょっとキャッチーな感じのヴォーカルだったのかな。そういうヴォーカルを求められていたんです。

-このThe Birth Of Envyだと低音も効いていたりしますよね。声のレンジとしては広いなって思っていたんですけど、もともとはちょっと違う感じだったんですね。

Bell:そうですね、カバーや歌ってみたで、アンキモ(Unlucky Morpheus)のカバーもやっていたんですけど、そういうので徐々にメタル要素も入れられたので。わりといろんな曲を歌えるようになってきているかなと思います。

-それでこの7月にふたりでThe Birth Of Envyをスタートしたわけですが、そこでどのくらい曲を作って、自分たちの方向性みたいなものを見いだしていった感じですか。

-SAKU-:デモとして作り込んでない状態のものも入れたら、20弱はありましたね。結構やりたい幅はふたりとも広かったので。自分たちのやりたいことを表現できて、且つ芯がぶれない範囲を決めて。そこに収まるようにというのは意識しましたね。

Bell:The Birth Of Envyらしさみたいなものをふたりで相談しながら作ってました。

-中でも一番大事にしたのはどんなポイントでしたか。

Bell:激しさとそうでない部分との緩急であるとか、あとはメロディのキャッチーさとか。

-SAKU-:キャッチーでヘヴィでというのは大前提で、あとは物悲しさとか......ピアノとかストリングスも結構ふんだんに使っているので。そういう同期要素も大事にはしていますね。

Bell:うん、シンフォニックな感じも入れたかったので。そういうお互いに好きなものが入っているなっていう感じですね。

-メロディとかちょっとしたコード感などもそうですけど、泣きや哀愁感が入ってくるのはふたりとも好きなところなんですか。

Bell:泣きの感じや物悲しさがある曲は好きですね。

-SAKU-:自分はバラードがめちゃくちゃ好きで。普段聴くものはバラード率が高いんです。そういうところから物悲しさ、哀愁というものは出ているのかなって思いますね。

-泣きのメロディを歌うその歌声がすごくエモーショナルでいいですよね。

Bell:ありがとうございます。私も似ている人がいないなというのは思っているので。

-アニソンがルーツとなると、もっと歌謡性が強いクセのある歌い方とか、主張があるような感じも出そうですけど。そこをフラットなトーンで、且つエモーショナルな感じで色づけているという、聴きやすいヴォーカルになっているのがThe Birth Of Envyだなと思います。

Bell:歌い方に関しては気にしました。メタルって結構、音をはっきりと発声するんですけど、それをこのThe Birth Of Envyではあまりやらないようにしていて。今回はアレンジでSLOTHREATの克哉(Gt)さんが携わってくれたんですけど、克哉さんにもヴォーカルのディレクションをしてもらって、できあがった作品なので。Bellの進化版ができたなという感じがしてます。

-ということは今回、このThe Birth Of Envyでは歌い方を変えているんですか。

Bell:昔と比べると、だいぶ変わりました。レコーディングのときにも"ここをちゃんと発音したほうがいい"とか細かく指摘してもらったり、みんなで相談したりしながら作り上げていったので。1日かかって録った曲もありましたし。

-歌に関しては-SAKU-さんもこだわったところだったんですか。

-SAKU-:そうですね。自分のヴォーカルの表現の好みみたいなものはあるので、それも伝えつつ。且つ、曲に合った表現の仕方やニュアンスの出し方を相談しながら、レコーディングをした感じでした。

Bell:これはふたりだけではなかなかできなかったなと思います。

-SAKU-:克哉さんがいて、3人だったからできたところでもありました。