DISC REVIEW
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現代デスコア・シーンの若手注目株、SIGNS OF THE SWARMが放つ通算3枚目の最新作。カリスマチックな極悪ヴォーカルの持ち主、CJ McCreeryの脱退というアクシデントを乗り越えて生み出された本作は、結論から言えばファンの期待を裏切らない出来映えとなった。後任のヴォーカリスト、David Simonichの実力は、今年実現した初来日公演に足を運んだ方々には周知の事実であろうが、音源でも凄まじいデス・ヴォイスを披露しており、アメリカという国はどれだけ人材が豊富なのかと嘆息してしまう。サウンド的には特にギターのフレーズが多彩になり、強烈にブルータルでありながらも、緩急をつけたバンド・アンサンブルはドラマチックですらある。快作!! 井上 光一