DISC REVIEW
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サザン・ロックの泥臭さを継承しつつ、骨太なハード・ロックを聴かせる米ケンタッキー州の4人組、BLACK STONE CHERRY。2017年に、自身のルーツである巨匠たちの楽曲をカバーしたEP『Black To Blues』をリリースし、好評を得た彼らがその第2弾をリリースした。前作でもカバーしたFreddie Kingをはじめ、今作でもRobert JohnsonやOtis Rushなど、ブルース史にその名を刻むレジェンドたちのバリ渋な名曲を選曲している。原曲のソウルフルな魅力はそのままに、小粋なロックンロールへと昇華させた独自の表現は圧巻。ブルースに縁がない若い世代にもリーチする聴きやすさと、こってり感をバランスよく併せ持った今作で、ロックのルーツを楽しもう。 山本 真由