DISC REVIEW
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前作『Headspace』の国内盤ボーナス・トラックでTaka(ONE OK ROCK/Vo)とコラボしたことでも話題となったISSUESが、約3年ぶりの新作をリリースする。2018年にスクリームVoのMichael Bohnが脱退してから初の音源ということもあり、シャウトと刺々しさこそ減ったものの、Djentに肉薄するようなヘヴィネスは健在。代名詞とも言える重厚なグルーヴと、Tyler Carterのソウルフルでスムースな歌声のアンサンブルを随所で味わうことができる。ゴスペル調のコーラスにブラスまで飛び出すTrack.3、今作屈指の低音リフにリキッド・ファンクが溶け込んだTrack.7、80年代ポップの雰囲気を纏ったTrack.10、Track.11など、音楽性もその幅がますます広がっていて、彼らのソングライティングの巧みさを感じさせる。"ヘヴィでありながらポップ"に磨きをかけた、充実の1作だ。 菅谷 透