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DISC REVIEW

ネオンテトラ追放

東京を中心に活動するポスト・メタル・バンド、lantanaquamaraが約2年ぶりに放つ新音源。これまでポスト・メタルを掲げて活動してきた彼らだが、本作はジャンルの縛りを取っ払い、コンポーザー SO(Gt/Vo)が今まで封印してきた音楽要素を取り入れ、新たな挑戦を行った意欲作だ。HR/HMを思わせるフレージング、ポスト・メタル的な幽玄性、古き良き90年代~2000年代ヴィジュアル系を思わせるメロディ、日本語ポエトリー・リーディングとスクリーム、クリーン......一見バラバラな要素に見えるが、点と線が一体になって本楽曲内で調和している。名作は常に混迷から生まれ出るもの。もし、思春期の男子学生が本作を聴こうものなら要注意。まるでヘロインのような危うさ、中毒性を秘めている。 宮久保 仁貴