DISC REVIEW
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新4人体制になり初のアルバムは"ヘヴィ・メタルとはなんぞや?"という命題に改めて向き合った渾身の1枚。ACCEPT、MANOWARなどに影響を受けたという男気に満ちたメタル・ナンバーがてんこ盛りだけれど、作品トータルで聴かせる多彩な曲調がひしめき合う。「Metal Nation」では和太鼓をフィーチャーし、中盤すぎにはTRIUMPHを意識したという泣きのインスト曲「Interlude」、ANGEL WITCHなどを彷彿とさせる湿り気を帯びたメロウ・ナンバー「Requiem For Warrior」の流れも実にいい。そして、バンド初のバラード曲「Heavy Metal Never Dies」は鍵盤を導入した大仰且つクサクサの旋律で迫る。すべてにおいて振り切ったかっこ良さがHELLHOUNDの魅力である。ジャケのアートワークも舐めるように眺めてほしい。 荒金 良介