DISC REVIEW
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なんと激しく、そして美しく狂おしいことだろうか。単に激しい音楽を追求することに命を懸けるのではなく、彼らの魂の動きや震えがそのまま音に転写されているようなこの音像は、あくまでも結果としてアグレッシヴさを孕んだものとなっているに違いない。リード曲である「DARKNESS」（Track.3）から漂う鋭利さは言うに及ばず、激烈チューン「I HATE YOU」（Track.12）などが激ロック読者には特におすすめだが、一方「RENDEZVOUS」（Track.2）や「CALLING」（Track.13）で聴けるような流麗で精緻な旋律と、藍の深く甘めな美声を存分に堪能できる楽曲たちもまた実に味わい深いことしきり。闇と光が交錯するかのような、幻惑のDARRELLの世界がここに在る。 杉江 由紀
