DISC REVIEW
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もはや、"等身大の～"的な表現は使い古されてしまっているが、IBUKI が今作の中で表現している世界を言葉に置き換えるなら、これは実寸大に少しだけの背伸びを加えた"未来への第一歩"だと解釈できる。今作には、彼女が10代だったころに作ったものをリメイクした「Jealousy & Desire」や、今の彼女にとって最も素な部分を歌で表すことが叶ったという「Sky above」、また、これまでになかったソウルフルな面持ちで鮮烈に歌い上げている「shake your body」など意欲的な姿勢を湛えた全8曲が並ぶが、いずれにせよIBUKI のソロ・アーティストとしてのキャリアは、まだ始まったばかり。ここを土台にしてより上へ積み上げていくも良し。あるいは、さらに横へ広げていくも良し。つまり、今作は可能性の塊なのだ。 杉江 由紀
