DISC REVIEW
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ギタリストのBilly HowerdelとTOOLのMaynard James Keenan(Vo)を中心として1999年に結成されたヘヴィ・ロック界のスーパー・バンド。2004年の3rdアルバム・リリース以降、活動を休止していた彼らが、14年の時を経て復活! メンバーには変遷があるものの、2003年から参加しているJames Iha(Gt/THE SMASHING PUMPKINS)をはじめ、今作も豪華なラインナップが参加している。休止まではポスト・グランジ/オルタナの流れに続くようなダウナーでザラっとしたサウンドだったが、今作はさらにアート・ロック色を強くしたような、浮遊感のある美しさが際立つ。とはいえ、軽い音ではなく、オーケストレーションをふんだんに盛り込んだ壮大な表現や、要所で轟音ギターが響くなど、深い激しさを持つ作品だ。 山本 真由