DISC REVIEW
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ONE OK ROCK、MAN WITH A MISSIONのいずれもアリーナ公演で来日&ゲスト出演を果たしたUK4ピースがついに日本デビュー。通算4作目となる今作は、彼らの多彩な音楽ルーツをしっかりとモノにしており、大きな会場が似合うパワフル且つ包容力のあるサウンドで、ロック、ファンク、エレクトロ、メタルといった要素を、80'sポップス的なウェルメイドなキャッチーさへと咀嚼し、一聴で心を掴む音楽になっている。WHAM!のGeorge Michaelの香りも感じるが、そこにモダンなヘヴィネスがしなやかに織り交ぜられている。力強さのなかに柔らかなセクシーさとグルーヴも兼ね備えるRob Damianiのヴォーカルもまた、サウンドのスケールやポップ性を広げていて、特に今作は彼の歌によりフィットした一体感がある。前作が全英チャート6位で大きく飛躍した作品となったが、今回のアルバムで勢いが爆発するのは間違いない。吉羽 さおり