DISC REVIEW
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オーストラリアのポスト・ハードコア・シーンで異彩を放つAWAKEN I AMが、SILVERSTEINやA DAY TOREMEMBERを輩出した名門レーベルVictory Recordsへ移籍。その移籍第1弾となる今作では、高音の伸びが美しく、ポップスやR&Bにも通じるような高い歌唱力を持つAdam Douglasのヴォーカルをより生かす、エモーショナルでしっとりとしたメロディを前面に打ち出している。ヘヴィなリフは影を潜め、リズムもぐっとグルーヴィに進化。幅広いリスナーに訴求するような作品となった。もともと、音楽性とヴォーカル・スタイルからISSUESと比較されることが多かった彼らだが、ポップに振り切った今作では完全にその殻を脱皮し、オリジナルな存在になったと言えるだろう。 山本 真由