DISC REVIEW
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ヘヴィでパワフルなのはもちろんのこと、繊細さや神秘性を兼ね備えた今作。これまでクリーン・ヴォーカルはもちろん、シャウトからデス・ヴォイス、グロウルまで、多彩な歌唱法でリスナーを魅了してきたMaria Brinkの新境地とも言える、シンプルな表現でスピリチュアルな世界観が作り上げられている。さらに、ヴォーカル表現がオーガニックになっただけではなく、インダストリアル・メタルの要素は、よりポップにニュー・ウェーヴ的になって、メタルという枠組みだけでは語りきれない作品となった。また、"メタル・ゴッド"Rob Halfordがゲスト・ヴォーカルとして参加した楽曲、そしてPhil CollinsやRADIOHEAD(日本盤のみ)のカバー曲まで収録と、1曲たりとも素通りできない内容だ!