DISC REVIEW
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デンマークのポスト・ハードコア／メタルコア・バンドが日本のCrystal Lakeも所属しているサクラメントのレーベルからリリースするデビュー・アルバム。Track.3「Call Of The Wild」のようなゴリゴリの演奏を聴かせる曲もあるが、このバンドの身上はシンセサイザーの音色を大胆に使いながらドラマチックに盛り上げる壮大なサウンドだ。そのサウンドも変にプログレっぽくならずに、その真ん中にはしっかりと歌があるところがいい。その歌に入り混じるスクリームもテクニックのひとつではなく、あくまでも迸る激情の発露と思えるから聴き応え満点。たぶんシンセで奏でているストリングスの音色が鬼気迫るように鳴るTrack.4「Miles & Miles」、ダンス・ミュージックの要素もあるTrack.5「Dead End Eyes」、ピアノ・バラード風に始まるTrack.8「Fire Walk」が異色曲に聞こえないスケールの大きさを考えると、このバンドはここからまだまだ進化していきそうだ。 山口 智男
