DISC REVIEW
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"ロック・ギタリスト&コンポーザー"の肩書きを持ち、これまでバンド形態やソロ活動でインスト作品を発表してきたRie a.k.a. Suzaku。この8thシングルでは、ex-快進のICHIGEKIの青木コータ(Vo)を全曲フィーチャリングした内容になっている。音楽的にはRie本人の音楽背景にあるメタル・テイストに、ラウド好きのリスナーを取り込むモダンなサウンドに仕上げているのが特徴。エレクトロ・サウンドやピアノなども柔軟に取り込み、ヘヴィなリフで畳み掛けたかと思えば、ノリ重視のアップテンポなパートもあり、多彩な攻めを見せている。歌心溢れるギター・ソロも楽曲の景観を壊さず、極上のスパイスとして機能。Rieのマルチな才能はギターだけに留まらず、全4曲に良質なメロディが脈打ち、作品トータルで完成度が高い。 荒金 良介