DISC REVIEW
-
米メタルコア・シーンを牽引しながらも、去年惜しまれつつ解散したFOR TODAYのギタリストとベーシスト、Leitru兄弟が、A BULLET FOR PRETTY BOYやSILENT PLANETといったバンドのメンツと共に新たに結成したバンドによるデビューEP。王道のメタルコア然としていたFOR TODAYと比べ、よりハードコアへと接近し、凶悪なギター・リフがファスト且つヘヴィに迫り、随所に盛り込まれた不協和音的なフレーズが、リスナーのアドレナリンを完全放出させるのだ。クリーン・パートなんぞ知るかと言わんばかりの、男らしくブルータルなスクリームも気合十分。1曲を除いて、基本2分台で一気に駆け抜ける潔さも良い。アルバムへの期待も高まる好盤。 井上 光一