DISC REVIEW
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ジャンル、年齢も違う歴戦のミュージシャン5人が2016年3月に結成した新バンドによる1stミニ・アルバム。既成概念、固定観念をまず否定するところから新しいものを作り出そうという想いが込められたバンド名どおり、ラウド・ロックにアプローチしながら、80'sメタル、ミクスチャー、メタルコアなど、多彩な要素が1曲の中で絶妙に入り混じる全6曲が収録されている。1枚目ということで、自分たちの中で一番デカい振り幅を意識したそうだが、シンセ・サウンド、ダンサブルなビート、さらには歌謡曲およびJ-ROCKを彷彿とさせるメロディも巧みに取り入れている。自らを否定するところから始まって、最後には希望の光を見いだして終わると読み取れるストーリーも作品全体の聴き応えに繋がっている。 山口 智男