DISC REVIEW
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LADY GAGAのカバーで一躍脚光を浴びたドイツのメタルコア・バンド、ANNISOKAY。2013年には『The Lucid Dream[er]』の日本盤リリースもあるから、3作目のアルバムとなるこの新作を待っていた、というファンも少なくないのでは。エレクトロニックな音色も交えた王道メタルコア・サウンドは、そんなファンの期待に応えることだろう。だが、聴き応えあるのは、彼らなりにEDMに接近したTrack.5「Blind Lane」やブギっぽいリズムが前時代的にも思えるTrack.7「Hourglass」といった、とことんギミックを使った曲の方。ダンス・ミュージックをメタルコア化したようなTrack.9「Gold」も面白い。そこをもっと追求すれば、頭ひとつ抜けられるに違いないし、そういう曲が並ぶ後半はなかなかの迫力だ。 山口 智男