DISC REVIEW
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元オズのギタリスト ISSAYがフロントマンを務める新バンド、THE WARSMANS。ヘヴィでありつつも、ノリのいいアッパーなリズムとシンセの効いた、踊れるミクスチャー・ロック・サウンドとなっている。今風のダブステップを取り入れたりした楽曲は、エレクトロコアっぽくも聴こえるが、ヴォーカル・エフェクトは最小限だし、歌メロやギターなどちょっとしたフレーズに90sのJ-ROCKっぽい表現があったり、オリエンタルなエッセンスがあったりと、独自の世界観を構築している。こういう個性が狙わず滲み出てしまうのは、もしかしたら複雑な歴史を持ち、様々なカルチャーが入り交じる沖縄の地域性もあるのかも。言葉とリズムが絶妙に溶け合うリリックも、一筋縄ではいかない楽曲にピッタリだ。 山本 真由