DISC REVIEW
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パンク黎明期となる1970年代に結成し、1986年からは不動のメンバーでこれまで何度も活動休止と再開を繰り返しつつ、ゾンビのようにしぶとく生き残っているバンド、DESCENDENTS。彼らのすごいところは、過去の威光を頼りに昔の曲だけで活動を続けているわけではなく、復活のたびに新曲を発表し続けているところなのだ。ということで、今作は実に12年ぶりの新作になるが、バンドの歴史の長さを考えると、2004年って意外と最近な気がしてしまうから不思議。今作も、ファスト&ショートで飾り気のない音色、ワンコーラス聴けば口ずさめてしまうシンプルなメロディで心を鷲掴みにされる。16曲(デラックス・エディションでは全21曲)も入ってるのに、トータル30分ちょいという物足りなさもいいんだよなぁ。 山本 真由