DISC REVIEW
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15枚目を数えるMEGADETHのニュー・アルバム。全米アルバム・チャート初登場3位を記録するなどデビューから30年を経ても彼らの勢いが衰えることはない。ANGRAのKiko Loureiro(Gt)、LAMB OF GODのChris Adler(Dr)を迎えて制作された今作だが、やはりDave Mustaine(Vo/Gt)節は色濃く、MEGADETHらしいダークで禍々しいスラッシュ・メタルが1枚通して繰り広げられる。とはいえワンパターン化して泥沼にはまることもなく、ミドル・テンポのダークな曲から、アップ・テンポなピロピロ&ゴリゴリの曲まで"スラッシュ・メタル"とひと言で括るのは不適切なほど幅の広さを聴かせるのはさすが。黄金期の『Countdown To Extinction』で叩き出した初登場2位以来のチャート結果が彼らの今を象徴していると言えるだろう。 米沢 彰