DISC REVIEW
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衝撃のデビュー作から4ヶ月のスパンで届いた2ndシングルは、男女混合バンドという特性を活かしつつ、メタル・バンドとしての本分を貫いた攻めの作品と言えるだろう。特に「Aching Memories」は90年代のヘヴィ・ロックが持っていたうねるグルーヴ感と、驚異のハイトーンで迫るRAMI(Vo)の歌声との対比にゾクッとする疾走感に富むナンバーだ。「Promises」は歌謡曲テイストの強いメロディが印象的で、長尺の流麗なギター・ソロも素晴らしく、激しさと美しさがいいバランスで同居した仕上がりと言えるだろう。「Strings of Fate」はイントロから物悲しい鍵盤で幕を開け、アコギや同期も曲のムードを高め、心の奥底からゆっくり汲み上げたようなエモーショナルな歌声も絶品だ。3曲ともタイプの違う曲調が収められ、聴き応えも十分。 荒金 良介