DISC REVIEW
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VANILLA SKYのDaniele(Vo/Gt)がプロデュースを務めた前作で、珍しいオーストリア出身のポップ・パンク・バンドとして注目を浴びたFDTFが、やんちゃなポップ・パンクを脱ぎ捨て、華麗なるエモ・ロック・バンドへと成長を遂げて帰ってきた!今作は、ENTER SHIKARIやYOUNG GUNSを手掛けるDan Wellerがプロデュースとあって、ダイナミックな大人のロック・サウンドを確立した彼らの新たな姿を見ることができる。緩急を身につけたヴォーカル表現からも、大人の余裕が感じられる。キラキラしたシンセや、モダンなラウドロックの要素、パワー・ポップの軽やかさ......それらの新たなエッセンスが泣きメロを引き立てる、しっとりした感動の渦へと身を委ねよう。 山本 真由