DISC REVIEW
-
前作から約4年ぶりのリリースとなる5曲入りの新作『FINAL JUDGEMENT』。バンド・メンバーはVersus The NightやINHALEで活動していたショウイチ(Vo)を中心にDEMIGOD、BLEEDING HEADなど地元・柏人脈で固められた強力なメンツが顔を揃えている。ハードコア、パンクの衝動的なサウンドはそのままに、今作における劇的な変化はジャーマン・メタル、ヴァイキング・メタルの要素を咀嚼し、脱メタルコアを果たしたことだろう。BLIND GUARDIANに通じる壮大なドラマ性、男臭い重層的なコーラスが大量注入され、シンガロング必至の曲調がダントツで増えた。メタル特有のクサメロとハードコアの荒ぶるシャウトがうまく共存している点が最高だ。 荒金 良介