DISC REVIEW
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MOTLEY CRUEのNikki Sixx(Ba)を中心にJames Michael(Vo/Gt)、DJ Ashba(Gt)からなるSIXX:A.M.が、約3年ぶりに3rdアルバムを完成。前作『This Is Gonna Hurt』も良かったが、今作も素晴らしいでき映えだ。1stシングル「Gotta Get It Right」を聴けばわかるように、Nikki Sixxが愛した70年代ロックに対する畏敬の念がさらに吹き零れている。ヘヴィさは若干後退したものの、もはや何にも縛られない開放的かつゴージャスな良質曲が揃っている。MOTLEY CRUEが掲げたバッド・ボーイズ・ロックンロールとは一線を画すが、華やかさなポップ性には通底するものを感じる。キャッチーなメロディ、重厚なコーラス、ダンサブルな楽曲も用意され、またTHE CARSのカヴァー「Drive」も最高。 荒金 良介