DISC REVIEW
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徹頭徹尾GODSMACKとしか言いようがない芯の通りっぷりだ。ボストン発の4人組で、1998年に出たデビュー作が300万枚以上のセールスを記録。過去3作品をUSチャート1位に送り込んでいるビッグ・バンドだ。この6thアルバムは火を吹く車のジャケ、1000馬力という表題が物語るように、力強く前へ先へ突き進む重厚なサウンドを鳴らす。METALLICAとALICE IN CHAINSの影響下うんぬんの文脈で語られてきた彼ら。今作にもその残り香はあるが、声高な主張や主義より、自分たちがやれることを純粋に追求した質実剛健たる音像に、動かぬ山のような説得力さえ感じる。ストリングス、アコギ、打楽器など飾りを付けた曲もあるが、基本はSully Erna(Vo/Gt)の堂々たる歌声と粘り強いリフで聴き手を押し倒す。 荒金 良介