DISC REVIEW
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2005年に結成され、国内外で精力的なライヴ活動を行っている関西出身のヘヴィ・ロック・バンドの3rdアルバム。前作からは3年半の期間を置いてのリリースとなる。アルバム全体を包むシアトリカルでゴシックな世界観を、女性ヴォーカリストTwinが様々な表情で歌い上げ、それは時折オペラ的にも聴こえる。重厚で硬質なインダストリアル+EDMサウンドは緻密に組み立てられており、その音の拡がりは我々の想像力を掻き立てる。例えばCELLDWELLERやVELCRAなど、全盛期のインダストリアル・バンドを髣髴させるが、ヘヴィ・ロックの中でのトランス、ダブステップ、4つ打ちの聴かせ方も巧妙で、今の音へとアップデートしているところも大きな聴きどころだ。デラックス・エディションには撮りおろしのライヴDVDが収録されている。 KAORU