DISC REVIEW
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前作『World We View』が輸入盤のみのリリースにもかかわらず、ここ日本でもヒットしたというアラバマ州バーミンガムの5人組が2年ぶりとなる通算3作目のアルバムをリリースした。10人中9人がLINKIN PARKを連想するに違いないラウドロックの流れを汲みながら、自分たちの持ち味を理解したうえで丁寧に作り上げたという印象だ。エレクトロはもちろん、ダンサブルなビートやストリングスも使い、ヘヴィ＆ハードなだけに止まらない多彩さを打ち出しているが、決してギミックに走らないところが彼ららしさ。どぎつさという意味では、やや物足りないというリスナーはいても、誠実に歌を聴かせようと考えている彼らの姿勢を支持するファンはそれを遥かに上回るはず。じっくりとした聴きごたえが気持ちいい。 山口 智男
